洗浄力の高い粉末洗剤。液体洗剤よりもコストパフォーマンスがいいため、粉末洗剤を好んで使用している方もいるのではないでしょうか。
普段、粉末洗剤の使い方を誰かに聞くことは少ないため「この使用方法であっているのだろうか?」とふと疑問に思うこともありますよね。
そこで今回は、粉末洗剤の種類やメリット・デメリット、使用する際のコツなどをくわしく解説します。
<目次>
粉末洗剤は大きく分けると2種類あります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
粉末合成洗剤は、石油や天然油脂など化学的に成分を合成して作られたものです。
洗浄力が高く安価で手に入るのも、コストパフォーマンスを重視している方にとってうれしいポイント。
ドラム式洗濯機でも使用可能。市販されている多くはこの粉末合成洗剤です。
石鹸洗剤は植物由来の成分で作られた粉末洗剤です。天然成分のため、赤ちゃんの衣類を洗うときも活躍します。
ドラム式洗濯機など、粉末石鹸洗剤が使えない洗濯機が一部あるため、取扱説明書をよく確認してください。
粉末洗剤にはメリットもありますが、デメリットも存在します。特徴をよく理解した上で使用しましょう。
粉末洗剤は液体洗剤に比べると、安価なものが多くお財布に優しいのがメリットです。
また、洗浄力が高く、泥汚れなどもすっきり落とせます。スポーツをして汚れた子どもの衣類や仕事で着た作業服など、頑固な汚れにもぴったりです。
粉末洗剤のデメリットは水に溶けにくく、溶け残ることがあります。溶け残りは衣類に残ると肌荒れの原因になることも。
また、蛍光増白剤が入っている粉末洗剤は、色物に使うと色味が変化してしまう可能性があるため注意が必要です。
メリットである洗浄力の強さですが、ウールやカシミアなどデリケートな素材には向いていないため、おしゃれ着用洗剤などと上手に使い分けしてください。
粉末洗剤の溶け残りですが、コツをつかめば防ぐことができます。ポイントをおさえておきましょう。
洗濯物を詰めすぎると洗剤が混ざらないため、溶け残りの原因になります。
目安として、洗濯槽の7割以上は入れない方がいいでしょう。
粉末洗剤を衣類に直接ふりかけている方も多いですが、粉末洗剤用の洗剤投入口があれば洗剤投入口に入れるのがベストです。
直接洗濯槽へ入れると、洗剤がかかった洋服だけが吸ってしまい、香りや洗浄力が全体に行き渡らないことがあります。
液体洗剤と粉末洗剤の投入口は、分かれていることもあるため注意してください。
ただし、粉末洗剤用の投入口がない洗濯機は、洗濯槽内に直接入れることが多いため、取扱説明書を確認してから使用しましょう。
粉末洗剤に限らず液体洗剤でもいえることですが、たくさん入れたからといって洗浄力が上がるわけではありません。
溶け残りの可能性を高めてしまうため、規定の量を守るようにしましょう。
粉末洗剤を使用する際は、すすぎは2回がおすすめです。溶け残りがある場合は、溶け切るまですすいでください。
節水のために、すすぎを1回にすると溶け残りの原因になるため気をつけましょう。
粉末洗剤は洗浄力が魅力的。粉末洗剤の多くが弱アルカリ性でできているため、酸性の汚れに強いのが特徴です。
白物の服や泥汚れをしっかり落としたいときにおすすめ。また、除菌・消臭をしたいときにも活躍します。
洗濯の量が多いときや、部活着・作業着を洗いたいときにもおすすめです。
一方、おしゃれ着や、色や柄の強い衣類の洗濯には不向き。おしゃれ着用洗剤を使用しましょう。
粉末洗剤は洗浄力が高く、コストパフォーマンスにも優れた洗剤です。
ただし、溶け残りが発生しやすいというデメリットがあります。
洗濯物を詰めすぎないように気をつけたり、すすぎを2回にしたりと工夫をすれば溶け残りは防げます。
頑固な汚れがついてしまった衣類を洗濯する際は、ぜひ活用してみてくださいね。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。